最終便のサーモンにはエッグパターン

2018.10.29 Monday

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    ここのところ雨の日が続くバンクーバー島。釣行前夜もかなりの強い雨が降りましたが、朝方、何とか止んでくれたので、釣り場へ向かうことに。天気予報では、降ったり、止んだり、晴れ間が出たりと、いつもの気まぐれな島のお天気パターン。この日は午前中にカウチンでブラウンを狙い、午後スークでフレッシュなメスのチャムを相手にしようというダブルヘッダーの予定。

     

     

     

     

    カウチンリバーに到着すると青空が広がり、紅葉のイエローとの対比が何とも美しい川辺の景色。カウチンはやっぱり川辺に立つだけで幸せになれる場所ですね。#5のスイッチロッドにOPST 275grの組合せをセットしてポイントへ向かいます。最近、#5のスイッチロッドでサーモンを釣ったり、OPST 275grをサーモンロッドに合わせたりしているので、道具の選択がやや混乱気味。というか、今季はトラウト用、サーモン用というギヤに対する固定観念が払拭されて、クロスオーバーに使えば良いと思えるようになったのです。これに関しては今年の一つの収穫で、要するに現在市販されてるギヤは精度が高く、思った以上にライトウェィトでイケるということかな。日本でサーモンの釣りに#10のダブルハンド使ってる人、是非、#7スイッチもしくは短いスペイロッドをお試しください。全然、問題ないですから。#10の14フィートとか、無駄に疲れるだけです。

     

    先週の釣り仲間サムのメールでは、グッドサイズのブラウンが釣れたとのことで、一応はブラウン狙いなのだけど、サーモンが入っていてもおかしくない時期ではあります。まあ、カウチンのサーモン遡上は他の川に比べると全般的に遅めなのですけどね。Hoseshoの水位は丁度良い感じですが、雨のせいか、やや濁りがあります。オリーブのやや大きめなウーリーバーガーを結び、プールの頭から流します。プールのエンドまでキャストを繰り返しますが反応なし。2回目はフライを変えて、今度はスィング直後から強めのリトリーブでアクションを加えますが、やはり反応は無し。どうも魚の気配が感じられません。その後、Skatz fallへ移動するも、こちらも反応無し。カウチンは早々に諦めてスークへ移動します。

     

     

     

     

    スークでは終盤に雨が降ると、最終便のフレッシュなチャムのメスのグループが川に入って来ます。小ぶりなメスですが、とてもフレッシュなため、そのファイトは大型のオスに匹敵しますね。今季、メインの釣り場にしていた上流のプールはほとんどのサーモンが上流へ移動し、残ったサーモンも口を使わなくなります。釣り方は下流のプールから新しいグループがいるのかチェックし、ある程度、サーモンの数が目視できるようなスポットを釣り場にします。以前のように大量のサーモンを相手にフライを流す釣りでは無くて、スポットごとにターゲットを絞ります。せいぜい一つのグループで10匹前後でしょうか。

     

     

     

     

    フライのパターンはエッグ系を使いますが、私は所謂エッグパターン、つまりフックにボールが付いたようなパターンは使いません。何だかフライの素材でイクラを作ってるようで、どうもね.. それでエッグパターンでも何とかフライの形態を保ってるようなエッグサッキングリーチとか、オレンジのビードヘッド使用してるものとかをメインに使います。と言っても、エッグパターンは使わなくていいなら使いたくない主義なので、フライボックスでは片隅に4、5本あるだけです。ただサーモン終盤の釣りで、このパターン以外効かないケースがあるのは事実なんですよ。川は雨で水量が増え、普段よりも流れがあり、スィングとリトリーブを組み合わせた釣り方となります。先ほどカウチンで使ったOPST 275を巻いたリールをそのままSage #7 TCXに付けて釣り始めます。いやぁ、便利ですね、このシステムの流用性、ほんと素晴らしい。

     

     

     

     

    オレンジのBHに光モノのシニョールをボディに巻いただけのシンプルなパターンを結び、やや下流方向の対岸に向けてキャスト。ラインが膨らみフライを引っ張らないようにラインを調整し、なるべく自然にフライが流れるようにします。後半からゆっくりリトリーブを加えると、いつものモヤーとしたアタリよりは、ほんの少しだけ明確な手応え。ロッドを軽く合わせると、川底でローリングを加え首を振るサーモンのボディが、明るいグレーのシルエットで見えます。数秒後には強烈に左右に走り出しますが、フレッシュなメスは多分海から川に入り、フィッシャーに釣られたのはこれが初めて。フレッシュなメスの特徴は、大型のオスのような爆発的なパワーはないのですが、その持久力にあります。なかなか岸側には寄り付かず、寄って来たと思えば、いきなりダッシュして、せっかくリールに巻き込んだラインを一気に吐き出してしまいます。ほぼ大型のオスと同じくらいの時間を掛けてランディングしたメスは、サイズは小ぶりながらそのボディはまさに銀色。ランディングの際、一部パラパラと鱗が落ちた様子から、そのフレッシュな度合いが推測できます。

     

     

     

     

    この日は昼から3時頃まで、途中激しいにわか雨での休憩を挟んで、釣果は5匹。そのうちフレッシュなメスは2匹でした。この日、ランドしたサーモンは全てフックの位置が、マウス先端にあり、これはサーモンが積極的にこのエッグパターンをバイトしたことを現してます。最近、フロスフッキングの疑いのあるマウス角にフライがあるケースと、このマウス先端にフライがあるケースの当たりの違いが何となく分かるようになりました。マウス先端にフライがあるケースでは、モヤーとした中に何か芯があるような感じがするのですよね。と言っても、ほんとに、その感触は微妙なところではあるのですけど、人間の指先の感覚は本当に精度が高いです。

     

    そんなわけで、このフレッシュなメスを釣ることが、ここスークのフィナーレ、打ち上げとなりました。今年はゲストをガイドしたこともあり、例年よりもよく通い、またよく釣らせて貰いました。もしかして11月中旬、カウチンのコーホー、スティールヘッドがオープンすれば出掛けるかも知れませんが、一応、サーモンの釣りはこれにて終了。8月のピンク、今年は9月のキングがダメでしたが、10月のチャムと、今年もサーモンのシーズンを十二分に満喫することが出来ました。ブログの方、少しの間、お休みします。

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