川の写真

2013.12.09 Monday

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     JUGEMテーマ:フライフィッシング

    12月に入ってからビクトリアは珍しく冷え込んで昼間でも氷点下の日々。


    中旬からクリスマスにかけてモントリオールに戻る予定なので

    実質、本年度の釣りのシーズンは終了となる。

    来年は一月の中旬あたりからボチボチ、カウチン川へ出かける算段。

    まあ、増水で川がブロウアウトしていなければの話だけど。





    今年撮った沢山のカウチン川の写真を整理したので

    自分の気に入った作品をピックアップしてみた。


    自分の場合、釣りの記録としての写真を撮る場合ももちろんあるけど

    写真作品のために「カウチン川」をテーマにしてるところがあって

    そういう視点からカメラを覗く場合が多い。

    簡単に言えば釣った魚は記録、風景は写真作品ということだ。





    カウチン川はCanadian Heritage River Systemに選出されていて

    まあ、日本語で言えば「カナダ名河川30選」みたいな感じかな。

    カナダの中でも素晴らしい川なので後世に大切な遺産として残しますよ、ということで

    バンクーバー島の中の数ある川の中ではカウチン川が唯一選出されている。

    川の景観、そこに棲んでいる野生の動植物、トラウトやサーモンなどの

    魚の資産も含めて、トータルに高いレベルを保っているということだろう。


    島で発行されている釣りのガイドブック&マップの本があるのだけど

    カウチン川はキャンベル川、ゴールド川に次いで

    島で釣りたい川の第3位に堂々とランクされている。





    私は去年からこの川に魅せられ、頻繁に通ってきて

    ほぼ上流から下流まで多くの川縁に立ち、ファインダーを覗いてきた。

    この川は場所により大きく表情が変わるし、季節によってもまた大きく違う。

    ここに魅せられた他のフィッシャーたちとも時々話すのだけど

    カウチン川は川縁に立ってるだけで幸福になれる場所だ、ということ。

    たぶん太古の昔から変わらない息吹きを感じることが出来るからかも知れない。


    この川は日本で見かけるような護岸工事は一切されていなくて

    上流から河口まで昔からほぼ同じ景色を保っている。

    増水で川辺が抉られて樹々が流されてもそのまま放置されて

    それが川のコーナーに積み重なる光景もあちこちで見られる。

    もちろん個人の別荘などが増えて野生動物たちの生態の変化はあったろうし

    トラウトも昔は信じられないくらいの数と大きさだったらしい。


    かなり乱獲されて魚の数が減ってきた時期を経て

    ドイツからブラウン・トラウトを移入したり

    サーモンの放流を増やすなど川の魚資産の回復に努めたとのこと。

    川沿いのトレッキングコースも動植物に極力影響を与えない作り方をしており

    そのあたりは森林の多い国であるカナダは沢山のノウハウがある。

    自然の姿は出来るだけそのままの形で残すという当たり前のことを

    当たり前にやってるこの国から学ぶことは多い。





    来年はこの川に立ってどんな景色をファインダー越しに見る事が出来るのだろうか。








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