トラブル、いろいろ

2016.10.25 Tuesday

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    川でのトラブル、いろいろ、あります。

    半分は自分の不注意、半分は不可抗力。

    こんなこともあるんだ、と心のどこかに留めておいてください。

     

     

    友人スティーブが無事モントリオールに戻って1週間。通常サーモンの釣りはまだまだ出来る時期なのだけど、サーモン・ツアーの後半から降り始めたストームの雨はかなりの量だった。3日ほど休みなく降り続けたため各河川の水量は一気に上昇。その後、釣りのチャンスを窺うべく各河川の水量をネットでチェックしているのだけど、どうも釣りが出来る状況ではないみたいだ。ナナイモのサムからもスークのジェイクからも、悲観的なメールが届いている。ジェイクの意見では、このままサーモンのシーズンが終わってしまう可能性が高いとか。おい、おい、今年、スークはまだ2回しか釣りに行っていないぞ。例年だと11月頭まで8回から10回ほど通っていたのだけど、このままシーズンが終わってしまうのはあまりに寂しい。例年だと11月はスークの後に、カウチン・リバーへコーホーサーモンを狙いに出かけるのだけど、カウチン・リバーの水量もかなりのハイウォーターだ。そんなわけで、今後の釣りについては各河川の水位の戻り方次第。でも今季は半分、諦めてる。なぜかというとその後も雨の日が多く、川の水位が回復する時間がないのだ。ま、こんな年もあるさ。

     

     

     

     

    ブログの方も新たに釣行していないので、さして書くべきこともないのだけど、本日は先日のスティーブとのサーモン・ツアーでこぼれた話題でも書いてみたい。こぼれ話というか、実は小さなトラブルがいくつか重なったのだ。箇条書きにすると以下のとうり。

     

    1、川でスティーブのウェイディング・シューズがバラバラに分解した件

    2、TFO #9 スイッチ・ロッドのティップが折れた件

    3、サーモンが私のフライラインを付けたまま逃げた件

    4、調子が悪かったカメラがついに壊れた件

     

     

    1の件は、ほんとに驚いた。リトル・クィルカムで釣っていたら、目の前をでかい白いソールがプカプカ流れてきたのだ。釣りする川で大きなゴミが流れてくることはないのでヘンだなぁと思って上流を見ると、スティーブが足下を指差して何やら叫んでいる。何かトラブルらしい。彼の話を聞くと、いきなりウェイディング・シューズの底が抜けてしまったとのこと。確かに彼の足下をみるとウェイダーのソックス部分が完全に露出している。完全に水中分解してしまった。私も川でソールの外側のフェルトが剥がれてしまった経験はあるけど、底の部分がすべて壊れて足が出ちゃうってのは初めてだ。あまりの壊れっぷりに笑い出してしまった。実は7、8年前に私と一緒に川へ行った時に買ったもので、一回しか使っていないとか。メーカーはあえて書かないけど、1流とは言い難いところで確かに値段は安いものだったとか。それでも、なんせ一回しか使ってないのだから、まさか釣りの最中に分解してしまうとは夢にも思わない。接着剤などの経年劣化ということなのだろうか。幸い車で30分ほどのところに大きなアウトドアのスポーツショップがあったので、スティーブは私の車でウェイディング・シューズを買いに行くことに。私はそのまま川で釣りをしながら待っていたのだけど、1時間半ほどで無事戻ってきた。近くにショップがあったのが不幸中の幸いであった。ウェイディング・シューズはどのメーカーでも必ず壊れる運命にあるのだけど、少しでもその使用スパンは長い方がいいに決まっている。私はもう何年もウェイダーとシューズはSIMMSなのだけど、他のメーカーよりも耐久性が高いのは確かだと思う。

     

     

     

     

    2の件は、これは以前に同じことをやった経験があるのだった。サーモンを掛けてファイト中に、いきなりフックが外れて自分の方向に飛んでくることある。その飛んできたフックがティップの先端に当ってクラックが入り、そのまま使ってるとポロリと折れてしまうというもの。特にビードヘッドなど重りを使ったフライは危ない。これに関しては防ぎようがなくて、単純に運、不運の問題だ。なのでクヨクヨせず、さっさとバックアップ用のロッドに交換して釣りを続けるしかない。さて。実は私が特筆したいのは、このTFOのカスタマー・サービスなのだ。カナダ、USそれぞれに独立したサービス・オフィスがあり、カナダの場合はカルガリーなのだけど、ロッドを発送して2、3日で先方に到着するとすぐにメールが来る。シッピングの手数料30ドルをクレジットカードで払って貰えばすぐに新しいティップ・セクションを発送出来るという。オフィスに電話を掛けてクレジットカードのナンバーを伝えると、これからすぐに発送しますとのこと。で、たった1週間でロッドは戻ってきたのだ。実は去年もこのロッドを破損していて(ロッド破損は得意中の得意)、このサービスを受けるのは2回目なのだけど、やはりロッドは1週間で戻ってきた。この素早い対応はほんとに素晴らしい。愛用のロッドがシーズン中に破損してもたった1週間で戻ってくるのだ。それに較べてSAGEは絶望的だ。9月の釣りで折ったロッドはすぐに発送したのだけど全く音沙汰がない。大体SAGEの場合は2、3ヶ月は普通だ。たぶん世界中から破損ロッドがコロラドのメイン・オフィスに集中しているのだろう。シーズン中に愛用のSAGEのロッドを折ったら、そのシーズンは使えないということ。SAGEは高価なロッドメーカーである。もう少しユーザーのことを考えてくれてもいいと思うのだけどね。あ、それとECHOというロッド・メーカーもカスタマー・サービスが秀逸ですぞ。SRというスイッチロッドのティップを折った時に、古いディスコン・モデルだったためか、ティップ・セクションのストックが無くて、新しいシリーズの新品をすぐに送ってくれた。確か2週間ほどだったと思う。

     

     

     

     

    3の件は、全くの私の不注意。流れのある場所で比較的大きなチャム・サーモンとファイトしていたのだけど、ロッドがバット部分の太いSAGEのTCXスペイだったため、かなり強引に寄せようとしていた。この時のフライラインはRIOのiFlightというスカジットタイプのインターミディエット。同じくRIOのSlick Shooterというモノフィラのランニングラインをフライラインに付けていたのだけど、間にAnti Twist Spey Swivelsというラインの縒れを防ぐスィベルを挟んでいた。因みにこのAnti Twist Spey Swivelsはなかなか優れた商品で、スカジット系ラインとモノフィラ系ランニングラインの組み合わせには必須だと思う。ちょっと値段がボッタクリなんだんけどね。これを付けないとランニングラインはすぐにコイルしてしまうのだ。で、いきなりサーモンとのファイト中にこのスィベルとランニングラインのつなぎ目が切れたのだった。考えてみれば1年以上もループ・ツー・ループで繋いだままで、かなりの数のサーモンとやり取りしてきた。50ポンドのモノフィラ・ラインとは言ってもやはりかなりの負荷が掛かっていたのだ。シーズンの始めに新しいループを作って結び直すべきだった。切れた直後、ラインを手で摑めるかも..と川を下ろうとしたけど、太いスカジットラインを付けたままサーモンはスーっと下流へ泳いで行ってしまった。ハァーっと、深い溜め息。サーモンからフックが外れラインもうまく外れてくれるといいのだけど。あんな太いラインを付けていたらサーモンが可哀想だ。

     

     

     

     

    4の件は水辺で写真を撮る人の宿命というか避けられない問題だ。普段、写真を撮る時はマイクロ・フォーサーズのカメラを使っているのだけど、サイズ的なことで川にはSONYのコンデジを持ち込んでいた。このサーモン・ツアーのちょっと前ぐらいから調子が悪くなり電源が入ったり入らなかったしていた。それで最後の3日ほどは完全に電源が入らなくなって全く使えない状態。魚を撮る際に水しぶきを浴びたり、ウェイダーの胸のポケットに入れていて水が滲みてしまったり、普通のコンデジの使い方ではない形で3年間酷使したのだ。保証は切れているので、修理にどのくらい掛かるのか分からない。安くても100ドルを切ることはないはずだ。交換する部品によっては安いコンデジカメラを買えてしまうだろう。それを考えれば適当な防水カメラを導入する手はあると思う。この分野、昔はオリンパスあたりしか出していなかったけど、今や各社とも似たようなカメラをリリースしている。ざっと各社のカメラのスペックを見ると写りはどこもそこそこみたいだ。写りの質を求めるジャンルではないようだ。各社ともレンズが暗いのが気になる。まあ、値段を考えれば当然か。値段も手頃、軽くてコンパクト、そこそこ写る、を基準にちょっと考えてみたい。

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    2024.02.26 Monday

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      コメント
      おいでいただき、有難うございます。

      釣り場のロケーション、魚のコンデション、どれを見ても夢のような現実で羨ましい・・・
      こんな素晴らしい釣りをされてる方が以前近くに住んでいたとはね。
      たまにでよろしいので、また来てくださいまし。
      • by the-kingfisher
      • 2016/10/25 3:49 PM
      the-kingfisherさん
      ありがとうございます。そちらのブログを拝見して、自分の故郷に素晴らしい川があることを、今さらながら気づかせて貰いました。といってもカナダに来てからフライを始めたものですから、故郷の川でロッドを振ったことはありません。こちらの釣りはサーモンなど大型な魚がターゲットになるので、日本のような繊細なトラウトの釣りに憧れるところもあります。まあ、すべての種類の釣りを満たすことは無理ですので、自分の環境に合った釣りを楽しめばよいと割り切ってはいるのですけど。また、ブログの方、覗いてみてください。私もまだお邪魔させて貰います。
      • by matsu
      • 2016/10/26 12:04 AM
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