カウチン上流、ラン&ガン

2017.06.27 Tuesday

0

     

     

     

    週末の二日間、珍しく気温が27、8度前後まで上がっていた。通常、夏の間は20度をやや超えるぐらいの気温で湿度も低く過ごしやすいヴィクトリア。普通の家ではクーラーを設置しているところは稀で、大体普段は必要ないのだけど、この二日間はクーラーがあってもいいかな、と思うくらいだった。そんな中、釣りに行ってもあまり期待出来る状況ではないと思ったのだけど、カウチン上流のフライゾーンは今季一度も訪れていないし、ちょっと様子を見たいという気持ちがあった。そんなわけで陽が昇る前の早朝勝負で釣りに行くことにした。ヴィクトリアを出たのが、朝の4時半、カウチンのトレールを歩き始めたのが5時40分。10時には戻ってくる予定にした。

     

     

     

     

    カウチンのフライゾーンはトレールの入り口から古い鉄橋までの約3.3キロ。川沿いの森にFoot Pathと呼ばれるトレールが続く。トレールを歩きながら適当なポイントに下りて釣りをし、また次のポイントを目指してトレールを歩くというのがこのフライゾーンでの釣り方。釣り人によっては好きなスポットでじっくりと釣りをする人もいるが、私の場合は過去に魚が出た場所をとにかく出来るだけカバーして短時間で移動して行くというラン&ガンのスタイル。特にシーズンの初回は冬場の増水でポイントの流れが変わっていたりしているので、すべてのポイントを一応チェックしておきたかった。

     

     

     

     

    川の水位はかなり低くて、当然、透明度もかなり高い。いつもの#5スイッチロッドのセットアップに結んだフライは小さめのビードヘッドのウーリーバーガー。中流域で使った大きめのゾンカーのチューブフライは魚をスクープさせる可能性がある。釣りのポイントはある程度流れがあり、深さもそこそこあるところ。浅めのチャラ瀬には小さめのトラウトがいて、それを軽めのシングルハンドのロッドを使いウェットフライで釣り下るというのも、数が出て結構面白いだけど、この日はやはり数よりもある程度のサイズを狙ってみたかった。スプリング・プールから釣り始めて中間地点の大きく90度右にカーブするポイントまで、20センチ前後の小さなレインボーが3匹ほど掛かったが、いいサイズのトラウトは出て来ない。後半、釣り始めて最初の岩場の強い流れの中からいきなり強い引きを感じた。程なく寄せると15インチほどの全身ドット模様のレインボー。赤味が一切感じられないシルバーボディが眩しい。ファースト・アクションの#5スイッチロッドで10ポンドのティペットを使ってるので、強い流れの中でもこのサイズは難なくゴボウ抜き出来る。#4のシングルハンドでやり取りしたら、もっとスリリングで面白いだろう。この#5のスイッチロッドはトラウトではちょっとヘビーで50、60センチのピンクサーモンを相手にする時がもっともフィットすると思う。カウチンでトラウトを釣る場合、#3のスイッチロッドがいいかもな、などと頭の中ではロッドのカタログが勝手にページをめくっているのだった。

     

     

     

     

    その後、駆け足でポイントを確認しながらフライゾーン終点の鉄橋のポイントに着いたのが8時半。ここは過去に何度もグッドサイズが出てくれた期待できる場所だ。鉄橋上流の落ち込みから鉄橋に向かってステップダウンを繰り返すと中間地点でアタリが来た。ロッドに感じる重さから、そこそこのサイズかなと期待し、じっくりと寄せると16インチほどのシルバー系のブラウンだった。これもなかなかのコンディションだ。カウチン上流のトラウトは透明度の高い水がその魚体を育むのか、とても美しく個体が多い。リリースした後、鉄橋の下までカバーし、Uターンして戻ることに。途中2カ所ほど新たなポイントに探ってみたが、アタリは無かった。車に戻ってきたのが、10時を少し廻った頃で、すでに陽は高く昇り、森の樹々から漏れる夏の強い日差しが眩しかった。これからのカウチンのフライゾーンは、たぶん昼間は釣りにならないと思う。来るならやはり早朝の数時間が勝負かな。まあ、ここは釣れても釣れなくても、森のトレールを歩き、透明度の高い美しい流れを眺めるだけで、かなり癒されるのですけどね。

     

     

     

     

     

    にほんブログ村 釣りブログ フライフィッシングへ
    にほんブログ村

     

     

     

     

    スポンサーサイト

    2024.02.26 Monday

    0
      コメント
      コメントする