サーモンのフライ

2013.10.31 Thursday

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    JUGEMテーマ:フライフィッシング

    サーモンのフライについて書いてみたい。

    先週からのスークリバーのように大量のサーモンが川に入ってきた場合、

    スレで失うフライはかなりの数になる。


    その他、しっかりと口にかかったフライでも、特にオスの口回りは相当に硬いのでフライのフックが

    伸ばされて開いてしまい使えなくなるケースも案外に多い。

    一度、開いたフックは残念ながら強度的にはもう使えない。


    スレで失うケースもサーモンのボディに浅く掛かった場合は、まだうまく抜けてくれる場合があり、

    確率としては半々くらいか。もちろんレギュレーションでシングルのバーブレス・フックしか使えないから、

    バーブレスの分だけ抜け易いのは確かなはず。それと小さなフライほど抜け易いようだ。







    ティペットの太さによりスレ掛かりしたフライの回収率も変わってくる。

    10ポンドではほぼティペット部分が切れてフライの回収は不能で、

    14ポンドで小さめのフライでは半分ほど回収できると思う。


    前回は一日の釣りでスレでロストとした分とサーモンの硬いアゴで伸ばされた分合わせて約20個ほどの

    フライを消耗した。フライのフックも安くないし、やはり少し考えなくてはいけない。


    硬いアゴで伸されたフックの写真をアップしたけど、使ってるフックはMustad 92553C70SDのサイズ4

    両方ともヘビーワイヤーの海のビッグゲーム用フックで、

    シャンクが短く見た目が小さい割にはゲープが広いので比較的フッキングし易い。

    このヘビーなワイヤーがご覧の通りの状態。もちろんバーブレスなのでフックが開いてしまえば魚は外れる。


    やはり海で大きく育つサーモンたちは川のトラウトたちとは根本的にパワーが違うのだ。




     

     

    フライは大きく分けて2種類のタイプを使っている。

    ひとつはこの写真のフライボックスにあるような小さめのフックにシンプルに巻いたミノータイプ。

    蛍光グリーンやオレンジ、ブルーなどかなり派手目な色で巻いてあり、

    これはパシフィック・サーモン・フライの特徴。最新のシンセテック素材も多様している。


    アトランテック・サーモンのフライパターンはイギリスのスペイ系の影響が大きく

    伝統的なパターンを使うケースが多いようだけど、西側はモダンなフライ・パターンが

    独自に発展してきたようだ。


    もうひとつのタイプはマラブーを使用したバルキーな大きめなフライ。

    このタイプはスティールヘッド用によく用いられるフライで、発展型が今流行のイントルーダーや

    ダーディ・ホー、もしくはチューブフライへと枝分かれしていく。

    元々はサーモンのフライパターンでもあるのだ。


    海から上がってきたフレッシュなサーモンに対しては大きく目立つマラブー系のフライはよく効くのだけど、

    そのうちサーモンが川に慣れるにつれ見切られてしまうようになる。

    そこで小さなミノータイプで目先を変えるというのが戦略だけど、今の時期、シーズンの終盤では

    出来るだけ小さくシンプルなフライがより効果的なようだ。





      
     

    来週からカウチンリバーのサーモンフィッシングがオープンするので、

    フライのパターンはまた変わってくると思う。

    こちらはコーホーサーモン狙いなのでフライの色味はチャムとは変わってくるし、

    フライを流す層も浅めで動きの早いトリッキーな見せ方が効果的らしい。

    コーホーは去年一匹釣っただけなので、実はよく釣り方が分からないのだ。

    このあたりの話もまたボチボチ書いてみたい。







     
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