早くも夏枯れのカウチン

2015.05.30 Saturday

0
     

    先週もローウォーターだったけど、今週もさらに水位が下がってしまったカウチン。前回のとても良かった釣りのイメージを引きずっていないと言えば嘘になるけど、川を見た瞬間、今日は難しいと思った。ほとんどのスポットで川底が見えるくらいの透明度。水位が下がっているのだから透明度は当然上がるし、たぶん水温も上がってるはず。そしてこの日は朝から快晴で強い日が照りつけていた。前回釣ったポイントをリピートするつもりでいたのだけど、早々にプラン変更することに。Skutz Fallsから下流に向けてのRun&Gunでとにかく流れが早いポイントだけを釣り下った。車で移動しながら3カ所で12インチほど(30センチ)4匹のレインボーを釣ることが出来たのはそれでもラッキーだったと思う。グッドサイズのブラウンは諦めて小型のレインボーに的を絞った釣りとなった。大きなブラウンたちは深場に移動し、昼間はたぶん出てこないだろう。午後の2時には竿を仕舞って帰り支度となった。





    これからのトラウトの釣りは、上流のSpring Poolで夕暮れのライズを狙う以外は難しいかも知れない。ただ自分はここ3年以上、シングルハンドでのライズの釣りをやっていないので、どうも自信がない。というか、どうも一カ所に陣取ってライズを追うような緻密な釣りを忘れてしまってるような気がする。サーモンもスティールヘッドもトラウトも、ダブルハンドでぶん投げてボーっとラインを見てるだけの一見、大雑把な釣り方。もちろんそのプロセスの中で考えてる釣りの戦略はあるのだけど、基本的にはゆったりとした流れの中にいるのは確か。日本から来てライズの釣りをしたSさんの話ではカディスのハッチで、ワンキャスト、ワンキャッチで型の良いレインボーが釣ることが出来たと話しておられた。ただライズのピークは暗くなる寸前とのことで、釣り終わりSpring Poolから駐車場まで約1キロの暗闇の森を歩くのはちょっと勇気が要る。熊やクーガーもいるカウチンの深い森。トライしたい気もするのだけどね。ちなみにSさんgはSpring Poolの近くの ロッジに宿泊し、ライズの釣りをしたのはロッジの目の前のプール。帰りの心配をしなくても良いので、そのライズの釣りだけのために宿泊しても面白いと思った。





    釣りのレポートもついては書くべきことがあまりなかったので、カウチンのトラウトの釣りで使用してるフライについて、少しだけ書いてみる。再三、黒のウーリー・バーガーを使っていることは書いたけど、実はいろいろ試行錯誤があった。自分は基本的には、トラウトのフライもスティールヘッド用のフライボックスと共用で使っている。トラウトの釣りの場合は、黒やオリーブが多くなるように多少入れ替えているだけ。ターゲットはブラウンとレインボー、それと数は少ないけどカット・スロートなのだけど、自分のメインターゲットはサイズの大きいブラウンにある。下の写真の下段のフライはいずれも、マラブーをメインにしたイントルーダー系なのだけど、これはスティールヘッド用。これは当然、レインボーにも効くわけで、流れが早いところでレインボーが居そうなところで使う。以前、オレンジ系のこのフライに川底から飛びついてきた大きなレインボーがいて、びっくりしたことがある。レインボーの場合、型が小さくても大きなフライに躊躇なく飛びついてくる傾向にあるようだ。





    ただこの系統はブラウンにはほとんど効かない。色味的な問題もあるだろうし、水中でのマラブーの変化が威嚇的すぎてブラウンの好みではないのかもしれない。ブラウン、レインボー共用で効くのが、右上のパターン。ゾンカーのテールにやや光ものが入った黒のシニョール、襟には黒のフェザーを巻いたビードヘッド。とても地味なパターンなのだけど、汎用性が高いフライで、ついメイン使用で付けっぱなしになる。左上の2点は、この黒のウーリーとイントルーダー系をミックスさせてトレーラーではなくてシングルフックを使ったもの。ボディには毛足の長いポーラー・シニュールを巻いているのだけど、これは一見マラブーに隠れて見えない。ところが水の中では見え方が全く異なり、ボディのきらめきが際立つようだ。これは気分転換で時々使うのだけど、ブラウン、レインボーともに反応は良いと思う。サイズ的にも抑えているので、それがブラウンにも効いているのかもしれない。ブラウンは特に黒とオリーブのミックスが好みのようだ。


    カウチンではサーモンが遡上するためその稚魚が豊富な一方、水生昆虫の量はさほどではない。夕暮れのカディスのハッチなど、特定の場所ではライズも見られるけど、昼間のライズは少ないし、ライズしているのはサイズの小さなレインボーが多いようだ。なので、水生昆虫を模したウェット・フライは使う意味があまりない。メインターゲットの大きなブラウンは川底に潜んでおり、どうしてもウェィトがしっかりと入ったフライで川の底に近いところを流す必要があるのだ。




    にほんブログ村 釣りブログ フライフィッシングへ
    にほんブログ村