初夏のカウチン・リバー 2017

2017.06.07 Wednesday

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    なんやかんやでもう6月。

    ほんとに久しぶりのブログ更新で、何と、今年最初になります。

    ブログの方に来て下さる方々、お待たせいたしました。

     

     

    今年は4月になってもいっこうに水位が下がらず、例年よりもトラウトのシーズンが一月近くもずれ込んだカウチン・リバー。先週あたりからやっと釣りになる水位になり、実は先週もカウチンには来ていた。何とか数匹釣ることが出来たのだけど、カメラを車の中に忘れてしまい写真を撮れずじまい。今回はしっかりと釣り、写真もしっかりと撮ってブログを再開させねば、という強い気持ちで再びカウチンへやってきた。上流のフライゾーンはまだ少し水位が高い。そこでスカッツホール、ホースシュー、バイブル・キャンプと中流から下流へと釣りのポイントを移動することに。

     

     

    スカッツホールの流れは透明度が高い。森の緑が美しい。

     

     

    スカッツホールで釣り始めたのが朝の8時。ちょうど東から昇ってきた太陽が流れにキラキラ反射してちょっと見難い状況。幸いフライラインは明るいグリーンなので流れで見失うことはないのだけど、ランニングラインを透明に近いものに変えたのでこれがちょっと誤算だった。実は今季からBerkleyのBig Gameというモノフィラをランニングラインに使い始めた。Spaypagesで知ったのだけど、なんせ350ヤード巻きで10ドルほどの値段でしかもなかなか使えるとの評判だった。一回に80ヤード使っても4回以上使える。自分の場合、サーモンの釣りのこともあるので40lbを手に入れたのだけど、これが巻き癖も無く、絡みもほとんどないし、水もさほど吸わなくて何ともいい感じなのだ。トラウト用だったら30lbにすれば、間違いなく飛距離ももっと伸びるはずだ。30lbは蛍光グリーンだったのだけど40lbは透明に近いグリーンだった。40lbも蛍光グリーンだったら見やすかったと思うけど、まあ、フライラインが見えていれば、ランニングラインが見え難くても釣りそのものにはさして影響はない。逆光に水面がギラつく状況がそう頻繁にあるわけでもないし。まあ、ラインそのものが安いので、近いうちに30lbも試して較べてみたい。

     

    流れの瀬の頭に立ってキャストを始めて、3歩ほど下ったあたりでガツっと来た。最初にロッドに乗った魚の重みですぐに15インチ以上だと思った。暫くやりとりして魚を寄せてみると魚体は眩しいシルバーに黒のドットが全身にある。レインボーかと思ったのだけど、ピンク系の赤味が一切なくて喉の下にだけ短い赤いラインがあったのでカットスロートだとわかった。川にいるカットスロートとは全く違うので、シーランで一度海に出たものだろう。16インチほどあり素晴らしいコンディションだ。その後、プールの終盤で魚がカツっとフライに触る感触があったので暫く粘ったみたけど、動きはなかった。上流に戻ってもうひと流ししてみても良かったのだけど、陽が高く昇る前にホースシューへ移動することにした。

     

     

    眩しいシルバーのシーランカッティ。島ではビーチからでも狙えるターゲット。

     

     

    ホースシューのポイントはガンガン瀬が続き、時折ポケットウォーターがある。先週、ここで3匹ほど出たのでたぶん魚はいるはずだ。ここではフライは流れに揉まれるので余計な小細工はせずに、フライを対岸にぶち込む感覚でキャストする。早い流れを横切る際に魚がフライを見つければ勝手に飛びついてくれる。瀬の頭から一回キャストするごとにステップダウンを繰り返す。5、6回ほど投げたあとにグっとロッドに重さを感じた。対岸の早い流れを過ぎた直後で、これもサイズは悪くない。慎重に寄せると15インチほどのレインボーだった。その後、ブラウン、レインボーと同じような15、17インチの良型が連続でヒットする。これだけの型の魚がすべて早い流れの中にるということは釣りは完全にサマーモードになっている。これから水位が減り水温が上がると、良い型のトラウトは深場へ移動し、この場所には小さなトラウトしか居なくなる。ただしそれは昼間の話。夜明けから早朝にかけてデカいブラウン・トラウトは餌場に出て来るので、これから夏場の釣りは早朝勝負になるだろう。

     

     

    ポケットウォーターが続くホースシューの荒い瀬。夏場の絶好なポイントになる。

     

     

    ホースシューで計4匹釣った後に最後のポイントであるバイブル・キャンプへ向かう。バイブル・キャンプはスティールヘッドで有名なポイントなのだけど、同じスポットに夏場はトラウトが居るケースが多い。ポイントは対岸にドリフトしたログが積み重なった場所で、やや深みになっている。対岸のログにフライが触るぐらいの感覚でキャストし、すぐ上手にメンディングしてフライを沈める。ポイントのちょうど真ん中に差し掛かったあたり、フライがスィングし始めたその直後、ゴ、ゴンと来た。しかし動かない。あれ、フライが底の岩に掛かったのか?と思った瞬間、その相手はゆっくりと動き出した。トルクのあるゆっくりとした動きでリールのドラッグをジー、ジーと鳴らす。でかいブラウンだ。魚はまだ流れの強い場所にいるので、無理をせずにゆっくりと時間を掛けて寄せる。岸際に姿を見せたブラウンは軽く50センチを超えていた。計ってみたら23インチほどあった。去年は確か20インチ超えのブラウンは釣ってなかったので、2年ぶりの大物だ。ハーっと大きく肩で息をしてフックを外したブラウンを流れに戻す。その後、プールの終わりでもう一匹、今度はレインボーがフライをテイクし、これも無事にランドした。この日、7回フッキングして外れることなくすべてランドすることが出来た。サイズは15から23インチだから、すべて40センチ、50センチ級クラス。これだけ良型だけが揃った釣りはカウチンでは初めてだ。時計は午後の1時を廻ったばかりだったけど、もうこれ以上釣りをする意味も意欲もない。完璧に満たされた気持ちで車に戻って帰り支度をした。

     

     

    この日のベストサイズだったブラウン。ブラウンはシルバー系とイエロー系の2種類いる。これはイエロータイプ。

     

     

    最後にちょっとギヤやフライについて触れておきます。セットアップは#5の10.6フィートのスイッチロッドにRio Max Short20フィート325グレイン。Rioのヴァーサリーダー10フィートのEx.Fastに3フィートの10lbフロロカーボン。先週は250グレインのOPSTコマンドーヘッドを使ったのだけど、どうもキャスティングが良く言えばコンパクトに成り過ぎ、悪く言うとチマチマしてしまうのだった。ラインが短い分、アンカーが抜けないようコンパクトなキャスティングになるのは当然なのだけど、自分としてはゆったりとロッドに負荷を感じた後に左手をグイっと手前に引き込んで、ヨイショとぶん投げる感覚が好きなんである。それとOPSTのヘッドはタイミングのズレの許容範囲が狭くて、ズレると情けなく飛ばなかったりする。当然ながらウェイディングする深さにより水面の高さは変わり、ロッドの持ち位置も変えていかないとアンカーが抜けたりのトラブルが起きる。ラインが短ければ作るループは小さくなり、その微調整はよりタイトになってくるのだ。多少タイミングがずれても、ラインの重さである程度飛んでくれる方が自分としては有り難い。スイッチロッドで言えば、20フィートという長さがその折り合い地点という気がする。それとキャストする角度にも大きな違いがあり、OPSTのヘッドは放物線を描かず水面と平行に飛びながらそのままラインとティップがベチャっと落下する感じなのだ。ある程度流れのある水面では問題にならないけど、鏡面状態ではある程度ターンオーバーしてくれないと魚をスクープしてしまう。私が行くサーモンの釣り場ではこのような状況が多いので、OPSTのヘッドはサーモンの釣りにはたぶん使えないと思う。OPSTのヘッドは使う場所によって威力を発揮するし、私がしっくりと来ないのは単に慣れの問題なのかも知れない。何とかこの短いラインにも慣れて、状況によってうまくラインを使いわけていきたいと思うのですけどね。

     

     

    バイブル・キャンプのパイルログのポイント。対岸のログのすぐ下にトラウトは居る。

     

    最後に飛び出してきたレインボーもグッドコンディションで17インチ。

     

     

    この日フライはショートシャンクに巻いたビードヘッドのオリーブ・ウーリーバーガー系フライ。先週もこのフライへの反応は良かったのだけど、何度かバラしてしまった。どうも長めのシャンクのフックを使うとテコの原理で外れてしまうケースが多々あるようだ。で、サイズは同じでショートシャンクのフックに数本巻いてきたのだ。これがうまくハマり、バレは完全に解消された。ウーリーバーガー系のフライはリーチをイミテーションしてるせいか、レシピ的には長めのシャンクに卷くことが多い。でもポイントはテールのマラブーの動きなのではないだろうか。この日巻いてきたフライはボディにはハックルを巻かず(当然ショートシャンクで短いため)ビードヘッドの後ろに数回巻いたのだけど、バランス的には問題ないし、実際に魚の反応も全く問題なかった。初夏のカウチンは透明度が高く、その水の色はややグリーンぽくて、オリーブカラーは実はよく馴染む色だ。ボディにはチャートリュースのアイスダブをコンポジットで巻き込んでいる。UV系の発色なのでそのキラメキが魚たちをそそるのかも知れない。自分は黒系の色味よりも、夏場のカウチンは断然このオリーブなんである。といってもハックルを黒にしたり微妙にテールのマラブーにも黒が入っていたり、実は色味的にはオリーブ&ブラックのコンボなんですけどね。

     

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