再び、キング・サーモンの川へ

2017.09.24 Sunday

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    今週もLQリバーへ行ってきた。サムからメールがあり、新しいキングサーモンがプールに入ってきたので、先週よりも状況がかなり良くなったとのこと。彼は2日連続で釣ってきたらしく、他のフィッシャーの話なども踏まえてもろもろの情報も教えてくれた。小さめの茶色のウーリーバーガーがキラーフライだったので、是非、作って持ってくるように!との指示。了解!というわけで、バリエーションも含めて10本ほど準備した。プールのサーモンは連日多くのフィッシャーたちのブルーやピンクのフラッシーなフライを見せられ続けて、かなりスレてきているらしい。

     

     

     

     

    朝の7時すぎにプールに着くと、すでに二人のフィッシャーが釣っていた。1人は先週も居たフィッシャーで、グッド・モーニング!早いですね、と挨拶をしてプールに入れて貰う。流れのほとんどないプールでサーモンの群れはあちこち動きまわっていて、一目で先週よりも数が多いのが分かった。プールに居たフィッシャーの話では、フレッシュなキングサーモンがかなり増えたし、先週からの居残りもかなりいるとのこと。そういえばイエローっぽくボディが変わった個体がちらほら見える。この日、フライは大きめのサイズで派手な色はどうも芳しくなくて、かといって小さければいいのかと言うとそうでもなかった。つまり小さめだけど、テールのヒラヒラが必要という微妙な好みになっていて、サムが小さなブラウンのウーリーバーガーと言った意味がよく理解できた。

     

     

     

     

    とりあえず、この作ってきた小さなウーリーを中心に据えて攻めてみる。できるだけスローにリトリーブして焦らすようにテールで誘う。それで一発目がいきなり来た。鈍いアタリにロッドを立てると、水中で身体をくねらせて首をシュイクする個体が見える。この日、このフライ・パターンが当たったようで、コンスタントにフッキングすることが出来た。他のフィッシャーも、異なるフライでアタリが出ていたので、サーモンの活性が高かったというのはあったと思う。と言っても、昼過ぎには5人のフィッシャーがこのプールをシェアしていたのだけど、面白いことにフッキング出来るフィッシャーと全く出来ないフィッシャーに二分されていた。この手のプールは、一見流れもほとんどないし沢山の魚がよく見えるので、釣り易そうに見える。が、いくつかの条件を満たさないとサーモンは簡単にはフライをテイクしてくれない。

     

     

     

     

    ポイントとしては、サーモンがいる層で出来るだけ長く、フライをスローリトリーブさせ、苛つかせて喰わせるということ。サーモンがいる層にフライを送るのは当然なのだけど、出来るだけ長い時間というのが案外に難しい。釣れないフィッシャーはフローティングのラインに短いリーダー、ティペッットをつけてダンベル・アイなど重めのフライを使っていることが多く、フライだけがピンポイントで沈みサーモンの層を通過するだけなのだ。これだとスレでは掛かるけど、サーモンの口には掛からない。フライの重さも重要で、重すぎるフライはすぐに川底に沈んでしまってスローリトリーブが難しくなるし、軽すぎるフライもサーモンがいる層の上を通過してしまう。私がこの手のシャローなプールでもインターのシンクラインを使っているのは、ライン全体を川底の近いところで平行にさせるためだ。フローティングのラインでもティペットを長く取ったり、もしくはシンクティップを使う手も、要は目的は同じで「出来るだけ長くサーモンの層にフライを漂わせる」ということ。流れのあるプールでフライをスィングさせて釣る場合とは全くストラテジーが異なってくる。

     

     

     

     

    その次の段階でフライの選択がある。ほとんどのフィッシャーはチャートリュース、ピンクなどフラッシャーな色味のフライを使っていた。それでもサーモンに層にうまくフライを送り込んでいるフィッシャーは、これだけサーモンがいるわけだし、そこそこフッキングさせていたようだった。私はサムのアドバイスがあったので、この日は地味なフライで通したのだけど、明らかに喰いが違うのが分かった。隣のフィッシャーがフライを見せてくれと言うので、小さなゴミみたいなフライを見せたら驚いていた。この日はバイトがオフの時間というのが無くて、午後の2時すぎまでにコンスタントに20回以上もフッキング出来た。ランドしたのは、10ポンドから20ポンドを超えたものまで、たぶん8、9匹だったと思う。キング・サーモンを一度にこんなに釣ったのは初めてだ。

     

     

     

     

    さて、この日メインで使った茶色のウーリーバーガーについてちょっと書いておきたい。ウーリーバーガーはトラウトの定番ストリーマーなのだけど、実はサーモンにもよく効くケースが多い。去年は黒のウーリーがやたら効いたのだけど、ハデな色よりも地味目が逆に良かったりする。先日、サムがこのフライを使って釣ったわけではなくて、隣で釣っていたフィッシャーがコンスタントにサーモンを掛けていたので、そのフライを見せて貰ったとのこと。こちらとしても、小さな茶色のウーリーというしか情報はなくて、かなり推測でフライを巻いたのだった。もちろんテールにゾンカーを使う手もあるだろうし、いろいろヴァリエーションはあるはずだ。私はたまたまテールにフォックスを使った。シャープに見えた方が何となくいい気がしたからだ。テールとハックルの茶色は変えずに、ボディのダビングをピンク、チャートリュース、ブルーに変えたヴァージョンも使ったのだけど、これらのワンポントの色味のフライも良く効いた。下のフックがサーモンの釣りで普段使うMustadのNymph Sproatの#4、今回は同じフックの#6を使用。トラウトのストリーマーよりもはるかに小さい。フックが小さいため、小さなダンベル・アイやビードヘッドを付けることで沈下しやすいようにした。小さなフライを使うメリットは他にもあって、スレ掛かりが激減することだ。小さなフックで、特にスローで引っ張る場合、スレで掛かりそうになっても深く突き刺さらず、抜けてくれることが多いのだ。後半戦のチャムの釣りでも、この小さなフライで行けるのか、是非、試してみたい。

     

     

     

     

     

    午後のなるとロッドをホールドしていた右腕が強張ってきて痺れが出て来た。キングサーモンの釣りはとにかくフィジカルだ。自分が釣ってるところを隣のフィッシャーが写真に撮ってくれたのだけど、#9のスイッチロッドが根元からグンニャリと曲がっている。隣で釣っていた若者は#10のスイッチロッドを使っていた。#8あたりのシングルハンドを使ってるフィッシャーもいたけど、明らかに弱い。寄せられないからやたら時間が掛かる。それでサーモンも弱るし、プールで一緒に釣ってるフィッシャーにも迷惑だ。尻尾にスレで掛けたりしたら、とんでもない時間が無駄になるのだ。正しいロッド選択は、自分やサーモンの疲労を軽減させてくれるし、他の人に迷惑にを掛けないためにも大切だ。迷惑と言えば、ダブルハンドにHardyのMarquis Salmonのリールを付けて釣ってたおじさん。スレで尻尾に掛かってるのに、口に掛かってると思い込み、もう一生懸命にファイト。リールの音がカラカラ、キーキー、ウルサくて仕方ない。パーミングの技術もろくにないので、もうラインは出っぱなしで収拾がつかなくなっている。他のフィッシャーもうんざりした表情。サーモンの釣りでは初心者の場合、ドラッグシステムがしっかりあるリールを使い、必要以上に走らせず、長い時間を掛けないことが大切だと思う。シングル・パウルのクラシック・リールで心地良い音を奏でながらファイトしたい気持ちは分かるけど、ピンクサーモンなど小型のサーモンでしっかりと練習してから大型にチャレンジして欲しいと思うのだ。

     

     

     

     

     

    さて、今後のサーモン・フィッシングのスケジュール。そろそろ、スークの遡上が始まるはずだ。来週、スークにサーモンが入ればたぶんそちらに行くし、まだだったらもう一度、このLQリバーへ来ることになると思う。LQリバーはキングのランはほぼ終わりなのだけど、コーホーとチャムがそろそろ入ってくるはずだ。実はこの日、ランドする直前にフックアウトしたのだけど、フレッシュなチャムが居て一度フッキングしたのだった。スークでのチャムが始まるとサーモンの釣りもいよいよ後半戦に入る。

     

     

     

     


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