サーモン用リールについて

2014.10.15 Wednesday

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    去年からのサーモンの釣りを通じて痛感したことは、今さらながらリールの大切さ。当たり前のことなのだけどサーモンがフッキングすれば、そこからのやり取りはリールをダイレクトに通じて行われるわけで、それは直接サーモンの取り込みに深く関わってくる。魚のサイズが大きくなればなるほど、リールの果たす役割が大きくなるようだ。ロッドに関しては極端なことを言ってしまえば、とりあえずサーモンが掛かった後は折れないでくれればそれで良い。

    昨シーズンはSAGEやOrvisのラージアーバータイプのディスク・リールを使っていたのだけど、いろいろと問題があった。もちろん、自分の技術的な問題もあるのだけど、それはディスクドラッグ設定の問題。掛かった魚はそれぞれの個体で走るパワーが異なる。特の最初の一発目の走りでその設定を誤ると、ラインのテンションを保てずにだぶついてしまったりや逆に強すぎてラインがスムースに出ずティペットが切れてしまうこともあった。





    ラージアーバータイプのリールはパーミングがやり難いので、どうしても魚とやり取りの最中に適正なドラッグ強度に再調整するのだと思うのだけど、皆さんは一体どうしているのだろう。構造的に幅の狭いリムが片側だけ出ているリールでのパーミングは、はっきり言って苦行。パーミングのための手の置き場に困り、サーモンの強烈な引きで高速に逆回転するハンドルのノブで親指の爪を強打し、あまりの痛さに泣きそうになったこともある。

    そんなわけで昨シーズンのオフのなってから、ディスク・タイプではないリールをいろいろ調べはじめた。クリック&パウル、つまり一定のドラグ強度を設定したら、後はパーミングだけで魚とファイトする言わばハーディーに代表されるオールドスクールのリールたちだ。この種類のリールの利点はファイト中にドラッグ強度の設定を考えなくて良いこと。これは結構、大切なことだと思う。サーモンとファイトしている時はサーモンの動きに100%集中していたいもの。





    リストアップされていたのが、ハーディーのSalmon Marquis #2とBougle の4インチ。どちらも構造的にはとてもシンプル。特にMarquisに関しては、かなり大型のサーモンやスティールヘッドに対しても優れた対応が出来るとプロたちのレビューもあり、心が傾いていた。

    シーズン当初、ビッグ・Q・リバーの側のフライショップに立ち寄ったのだけど、そこで偶然みたのがアメリカのウィスコンシン州のメーカー、Speycoのリール。実はこのリールは北米のスペイフィッシャーたちが多く閲覧しているサイト「speypages」で数年前から話題になっていた。それで心の片隅にこのリールのことがあったのだけど、何せ販売はすべてダイレクトオーダーで実物を置いてるショップはほとんど無く、その現物を見る機会がなかったのだ。たまたまこのショップはスペイの釣りに力を注いでおり、4、5点のSpeycoのリールをストックしていた。





    クリック&パウルのドラッグシステムといっても、このSpeycoの場合、独特でクリックのポイントが6カ所あり、そのバネのオン・オフで強度を設定できる。つまりドラッグの設定はクローズドなわけで、ハーディのように外に調整ネジが付いているわけではない。当初、それは不便なのではないかと思ったのだけど、実際、ショップで触ってみたリールはサーモン用に設定されていたのか、適度な粘りを伴った重さと独特な低いクリック音が非常に心地良かっだ。初めて入ったショップでリールを衝動買いするつもりはなかったのだけど、結果的にはそうなってしまった。





    その日、そのままショップでラインを巻き替えてもらい、ビッグ・Q・リバーで早速使用してみた。運よくキングサーモンでこのリールを試す事ができたのだけど、サーモンとのやり取りを余裕を持って楽しむ事が出来たのだった。一番気にいったのは、サーモンの強い引きを一度リールが受け止め、その後スムースにラインを送り出すような、時間にすればコンマ数秒のことなのだろうけど、そういう一連の動きを感じたこと。大きめのサーモンを相手にしても、パーミングは補助的に必要なだけで、ほとんどリールが仕事をしてくれた印象がある。


    リールのデザインはもちろんクラシック・スタイルを踏襲している。優美なハーディとか、ゴツゴツしたボグダンとか、そのあたりのクラシカルなエッセンスを取り入れて、仕上げはそこそこ美しいと思う。欠点としてはやや重いことかな。4インチのワイドスプールにスカジットラインを巻いて440g、たぶん約11オンス?。どう考えても、これをシングルハンドのロッドに付けて振り回すのは大変だと思う。Speycoという名前からもダブルハンド専用に設計さえたリールなのだと思う。






    今季の残り、ダブルハンドを使用する際はこのSpeycoのリールを使っていきたいと思う。スーク・リバーに関しては、川幅が狭いことと流れが緩い鏡面で魚をスクープさせやすいこともあり、たぶんダブルハンドを使わないのでSpeycoの出番は無い。実はシングルハンド用に新しいタイプの高性能ラージタイプを物色中。現在、フライ・リール界の新主流派はGalvan、Ross、 Nautilus、Hatchあたり。自分が持ってる古い時代のラージアーバーリールとどこがどう違うのか、是非、検証したい。特にHatch Finatic 7 Plusのレビュー記事を読むとかなり惹かれるものがある。地元のフライショップがHatchのディストリビューターでリールを店で触れるから、ちょっと危ないんだよね。 







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