聖地キャンベル・リバーへ

2014.09.30 Tuesday

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    島でスペイロッドを使いサーモンを釣るようになって約2年 。キャンベル・リバーへ訪れる機会は今までなかった。この川はピンクサーモン(カラフトマス)の大量遡上で有名な川だけど、もちろんキング、コーホー、チャム、スティールヘッドなどの数も豊富。「サーモンの聖地」などと言われてるのでフィッシャーならこの名を聞いた記憶はあると思う。私自身は昨年はカウチンやビック&リトル・クェルカム、スークの各河川で試行錯誤しながらサーモンを釣ることで精一杯、とても聖地へ武者修行の旅へ出る余裕などなかった。結果、ある程度フライでサーモンを釣ることを経験できたので、やはり一度はキャンベル・リバーへ..という思いがここ最近、じわじわと熟成されてきていた。







    実は先日、ピンクサーモンはそろそろ終わりコーホー(銀鮭)が入り出したらしいとヴィクトリアのフライショップで小耳に挟んだのが直接の引き金になった。ピンクも良いけどギンピカのコーホーを川で釣りたいという強い思いが前からあったのだ。居ても立っても居られずに日帰りはキツイのでモーテルをネットで予約、車を北へ向けた。3時間半のドライブはナナイモを通過してからほとんど交通量も無くなり、ハイウェイドライブは非常に快適でそのせいで疲労感も少なかった。これならヴィクトリアからの日帰りも無理すれば出来ないことはない。


    キャンベルリバーは河口から5キロのとても短い川で上流にダムがあり水量調節されているので、各地の川が渇水気味でサーモンの遡上に支障をきたしている今の時期も、釣りそのものは出来るとのこと。川へ向かう前に地元のフライショップで情報を貰おうと思ったのだけど、ネットで探した店を運転しながら捜しているうちに、いつの間にか釣り場に到着してしまった。川へ下りて行く途中、二人の若いフライフィッシャーとすれ違ったので、挨拶を交わし川の様子を聞いてみた。彼らもヴィクトリアから来たとのことで、すぐに打ち解けて色々話しを聞き出すことが出来た。現場での生のフィッシャーの情報が一番有難いわけだし。









    彼らの話では、まずピンクサーモンがまだ大量に川に残っていること。雨が少ない影響でコーホーはまだ河口に沢山待機しており川へ入っている数がかなり少ないらしいということ。サーモンの遡上スケジュールが例年よりも2週間以上は遅れているとも話していた。これは私も他でも聞いたことので、島全体のサーモン遡上に言えることみたいだ。キングサーモンも同様、数が少ない。だけどこの川の場合、ヒットするのはかなりデカいらしい。40ポンドはザラということだった。先週ビック・クエルカムで釣った大きめのオスのキングが多分20ポンドを切るはずだから、なんと倍以上はある。彼らの1人は去年、#8のロッドを根元から折られたそうだ。特にこの川のように流れが速いとの逃げるサーモンと流れの強さとで約2倍の荷重がロッドに掛かるようで、私のロッド番手(#7)を確認して笑いながら首を横に振っていた。もしキングだったらすぐにティペットを切ったほうがいいよ、とアドバイスされた。まあ、そうでしょうね。そういえばキングサーモンの釣りをガイドする人たちは最低でも#10のロッドが必要だと言っていたのを思い出した。フライはピンクでもコーホー狙いでもエッグパターンが良いとのこと。エッグ待ちのシーラン・トラウトも時々いるのでそれも狙えるのだとか。とても気の良い若者たちで、そんな取り止めのない話をおじさん相手に20分以上も付き合ってくれた。フライ・フィッシングという遊びは歳の壁を取り払ってくれる。







    コーホーの数が極端に少ないというのはちょっとショック。それが釣りの目的だったわけで。まあ、しょうがないと気をとり直してフライゾーンがスタートするブリッジの上流に向った。川岸は産卵の終わったピンクサーモンの残骸があちらこちらに散乱し独特の腐臭を放っている。スカジットラインにT11のシンクティップ10フィートをセット、エッグパターンではないけれどそれらしく見えないこともないビードヘッドのパターンを結ぶ。4投目ほどでロッドの先が震える。そこそこ強い引きだが大型の引きではないのでピンクサーモンだとすぐにわかる。寄せると背中が異様に盛りあがったオスで、それがこの日のピンク・カーニバルの狼煙の一匹となった。







    一体全体、この日、何匹のピンクサーモンを釣ったのだろう。数は数えなかったけど70、80匹は釣ったかもしれない。メス、オスがほぼ半々、フライに関してはミノータイプには関心を失ってしまったのか、やはりエッグパターンの方が反応が良かった。結局ピンクサーモンは数え切れないほど釣ったのだけれど、この日やはりコーホーのあたりは一度もなかった。フライゾーンの上流で数人のフィッシャーと話したけど、皆同じような状況だったらしい。近直、ダムの放水があるらしく、それでピンクサーモンの残骸が一掃されコーホーやチャムに入れ替わり易くなるとか。翌日の午前中も比較的ピンクサーモンが少ない上流部でコーホーを狙ったのだけどやはりバイトは無かった。その後、雨が降り出したので踏ん切りを付けて帰路へ。今期、サーモンが入れ替わった川に出来ればもう一度来たいと思う。この川はとても美しく、そこそこ川幅もありダブルハンドのロッドで気持ち良く釣りが出来る。ここでコーホーやチャムを相手に釣りをすることはかなり楽しそうだ。









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