Boxing day

2017.12.28 Thursday

0

     

     

     

    ご無沙汰しております。ブログの更新が滞ったままクリスマスになってしまいました。もっとも例年11月になると雨期が始まり、翌年春までは釣りをしないというのがここ数年のパターン。フロート・フィッシャーたちは増水は全く関係ないので、スティールヘッド狙いであちこちの川へ出没しているみたいですけど。この時期になると雨期がない東側の五大湖周辺で釣りをしてるスティールヘッダーたちが羨ましいですね。こちらの方は雪の中でガンガン、スティールを掛けておりまする。もっとも氷点下の中で釣りをしたいかと言うと、実際のところ寒がりな私はかなり躊躇するわけで、気温が10度前後で1年中サーモンやスティールを狙える土地はないのかと調べたことがありますが、カナダでは難しいです。アメリカの西海岸コロラド州あたりには一年を通じてスティールヘッドやトラウトを狙える川があり、東部に較べて冬も比較的気温が高いので理想的かと思われます。ま、隣の芝生の青さを羨んでも仕方がありません。自分の住む土地の川にもたらされる豊かさに感謝することこそが釣り人のあるべき姿なのでしょう。

     

    さて。釣りは出来ませんが釣りに対する気持ちは衰えないわけでして、そのエネルギーは釣り道具へと向かいます。一年に一度の嬉しくも危険な日、ボクシング・デーがやってきました。クリスマスの翌日の大バーゲンセール。日本で言うところの「新春大売り出し」というところでしょうか。私が日頃通うフライのお店も、毎年セールをやってまして、全品25%オフに加えて40から50%オフのスペシャルアイテムがピックアップされます。私は今回、HardyのリールでBougleの4インチをサーモン用に手に入れようと画策しておりました。たぶん25%オフなはずで、通常値引きしないHardyのリールを買うには絶好の機会。

     

    開店の9時半丁度にお店に到着すると、すでに沢山の人が戦利品を手にレジの前に並んでおります。早速、リール売り場を覗いてみると、もちろんHardy Bougleの4インチは売れずにケースの中に鎮座しておったのですけど、ケースの上にいくつかリールのバーゲン品が並べてありました。何と!そこにHATCHのFinatic 7 Plusがあるではないですか。40%オフとあり、7 Plusは一品だけ、色はブラック。色に関しては人気のシルバーよりもむしろ地味目のブラックが好みの私としては、すかさずリールのボックスを手に確保、呼吸を整えてから、どうしたものかと素早く頭を回転させます。HATCHのリールは市場では圧倒的な評価を受けており、釣り仲間のサムも今年の頭にこのFinatic 7 Plusを手に入れて、サーモンシーズンをこのリールだけで過ごし、最高のリールだと豪語しておりました。彼が言うには、ドラッグの立ち上がりがバターを切るように滑らかで、大型サーモンの急激な走りに対しても全く不安を感じないとか。軽いボディの割に剛性も高いらしく、リールシートは本体からの削り出しでビスなど一切使っていないことも関係あるのかも知れません。

     

    通常、HATCHの製品はセールをしないのですが、たぶん新しいモデルが近く投入させるのでしょう。このFinatic 7 Plusは450グレイン前後までのシューティングヘッドと30ポンドのバッキングを収納できるので、すべてのサーモンの釣りをカバーできるし、しかも軽いのでシングルハンドにも使える。ドラッグシステムは完全シールドなので海でも問題なし。Bougleの4インチは大型サーモン用に限定されるし、しかも自分はSpeycoの似たようなモデルも所有しているではないか。などなど、頭の中では高速に様々な思いが錯綜していたのですが、あっさりとFinatic 7 Plusに軍配は上がってしまいました。

     

     

     

     

    その後、そのリールボックスを手に確保しつつ、店内の各セクションをチェック。ウェーディングシューズでSIMMSのG3が40%オフになっており、自分のサイズを確認してもらうと一点だけあるとのこと。今のSIMMSのシューズはすでに3年履いており、そろそろ全体に傷みが出てきはじめていたのでした。これも躊躇せずにボックスを受け取り、そのままレジへ直行。これ以上、ロッドセクションのセール品など見てると非常に危険なので、そのまま清算してお店を後にしました。今回、Hardyのリールを買う予算でHATCHのリールとSIMMSのウェーディングシューズも買うことが出来たので、まあ、良かったかなと思っております。

     


    にほんブログ村